ばんのクリニック|名古屋市天白区の内科、消化器内科、小児科、アレルギー科潰瘍性大腸炎、胆石、B型肝炎・C型肝炎

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内科でわかるC型肝炎について治療法や原因などを解説

名古屋市天白区にある内科【ばんのクリニック】です。
C型肝炎ウイルスという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
C型肝炎を引き起こすウイルスのことで、自身が感染しているかどうか知っている人はかなり少ないはずです。
その原因は、治療法はあるのか、C型肝炎ウイルスについて解説していきたいと思います。

C型肝炎ウイルスのイメージ画像

C型肝炎とは

C型肝炎はウィルス性肝炎の一種であり、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで肝炎となります。
慢性肝炎全体の7割ほどを占め、肝硬変や肝癌(肝細胞癌)の原因となる割合の約8割を占めているといわれております。
肝臓にかかる病は自覚症状がない状態で病状が進行することが多く、『沈黙の臓器』の一つとして呼ばれるほどです。
進行するスピードは個人差があり年齢も関係しております。 一般的には、慢性肝炎の発症から肝硬変には20年前後、肝硬変から肝がんは10年前後で進展していく傾向にあります。
日本では、およそ150万人ほどのHCV感染者がいると予測されていますが、
自覚がなく自身で気づいていない、感染していることを知らない方、中には自覚があっても通院されていない方も多々いらっしゃいます。

     

C型肝炎の原因

感染する主な原因は血液感染です。普段の生活の中では、他人の血液に直接触れることがなければ、基本的に感染の危険性はほとんど考えられません。
C型肝炎はRNAウィルスで、感染経路は、輸血、入れ墨などの血液感染です。
しかし、呼吸による空気感染や唾液、皮膚の接触などでの感染はありません。
現在では、輸血後肝炎の新たな発生はほとんどなく、また、性交渉や母子感染の可能性は低いことがわかっています。
予防としてはウイルス感染した方の血液が体内に入らないよう気を付ける必要があり、残念ながらC型ウイルスに有効なワクチンなどはないのが現状です。

   

C型肝炎の症状

C型肝炎の潜伏期間は2~14週間といわれています。
C型肝炎ウイルスに感染すると、30%はウイルスを排除して自然治癒しますが、70%は慢性化してしまいます。
知らず知らずのうちに徐々に進行し肝硬変の初期症状であっても気が付かないということも多くあります。
そのため、健康診断や献血、他の病気治療の検査で感染していることが判明するといった場合が多いです。
肝硬変の症状が進むと、食欲不振や全身の倦怠感がおこります。 また、外見上では、足のむくみ、尿の色が濃くなったりします。
肌や白目が黄色みがかる症状が現れることもあります。

   

C型肝炎の検査

採血による血液検査を行い、C型肝炎抗体の状態を調べます。
C型肝炎に感染したことがある方や、感染された場合には陽性反応が出ます。
C型肝炎抗体が陽性であっても過去に治療したことのある場合、 それだけでは正確な判断ができないため、
C型肝炎ウイルスの遺伝子検査や肝機能検査、線維化進行なども調べ、総合的に判断させていただきます。

 

C型肝炎の治療方法

根本的な治療は、HCVの体内からの排除することを目指します。
インターフェロンを使用する場合や飲み薬で治療することもあります。
C型肝炎ウイルスを排除するインターフェロン療法は、遺伝子型のウイルスと体内のウイルスの量により、
シメプレビル、ペグインターフェロンリバビリンを用いる併用療法のことを指します。
週1回~3回程度にわけて行いますが、副作用があり、発熱、倦怠感、関節痛、食欲不振等が起きる可能性が考えられます。
C型肝炎から、肝硬変や肝がんへ進行する場合には、慢性肝炎の状態でしっかりとした治療をすることが必要となります。

     

まとめ

以上、C型肝炎ウイルスについてでした。
現在では医学が発展し、治療法の改善がされてきております。
患者様の負担を考え、少しでも副作用のない治療を行えるよう当院でも努めてまいります。
C型肝炎ウイルスについて多少でもその概要を知っているだけで、対策になるでしょう。
名古屋市天白区にある内科【ばんのクリニック】ではC型肝炎ウイルスも取り扱う一つの疾患です。 当院へ一度ご相談ください。

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