当院では、C型慢性肝炎に対してIFN(インターフェロン)を使用しない抗ウイルス薬の内服での治療(インターフェロンフリー治療)を開始しています。ダクルインザ(一般名:ダクラスビル)とスンベプラ(一般名:アスナプレビル)という抗ウイルス剤2剤を24週間内服にて治療を行います。
適応は、①セログループ1型の高ウイルスのC型慢性肝炎の方、または、Child-Pugh分類AのC型代償性肝硬変の方、②IFNを含む治療法に不適格な未治療、あるいは、不耐容及び無効となった方です。
抗ウイルス療法を最適に選択するためには、C型肝炎ウイルスの遺伝子型(HCVセロタイプ)や耐性遺伝子(HCV薬剤耐性変異)の解析を行います。
ダクルインザ錠(60mg)を1日1回とスンベプラカプセル(100mg)を1日2回、毎日24週間服用する治療法です。インターフェロンフリー治療の利点はインターフェロン治療にくらべて副作用が少ないことと、C型肝炎ウイルスを検出されない治癒率が非常に高いことです。副作用として肝機能障害、頭痛、発熱、下痢等がありますが、外来での診察・血液検査で副作用の有無についてみていきます。ダクルインザ・スンベプラ併用療法は医療費助成があります。
また、新しくインターフェロンフリー治療がでてきています。